すまいをトーク〜すまい再発見!〜

最新情報

次回講座のお知らせ
2024/7/20(土)
【A班】12:30〜17:30
【B班】13:30〜17:30
コモンシティ星田と八木邸
→詳細はこちら

<終了しました>
2024/6/13(木)
18:30-20:30
町につながる、長屋暮らし
→レポートをアップしました

2024年度スケジュール発表
スケジュールページを更新いたしました。2024年度の日程表と各講座の詳細は下記PDFファイルでもご確認いただけます!

すまいをトーク2024年度パンフレット

すまいをトークって?
「すまいをトーク」はどなたでもご参加いただける住まいの勉強会です。受講生は随時募集中、単回参加も大歓迎です!
勉強会内容はスケジュールのページを、受講方法についてはお申し込みとお問い合わせのページをご覧ください。

マンスリーレポート

【第3回】2024年6月13日(木)町につながる、長屋暮らし

今年度初の座学は「町につながる、長屋暮らし」というテーマで、自ら改修した長屋に住む建築士の伴 現太さんにお話しいただきました。

伴さんの暮らす大阪市阿倍野区の昭和町界隈は、昭和初期の大大阪(だいおおさか)時代に比較的裕福な層に向けて質の良い近代長屋が一斉に供給された地域です。
長屋の質を高めた当時の建築ルールがなかなかのもの。
・建物を道路から1尺5寸セットバックさせる。
・敷地の1/4は空地とする。
・長屋の棟間を3尺空ける。
・2階の外壁は道路から9尺後退させる。など
おかげで圧迫感のない街並みとなり、道路から1尺5寸下がった空間には住人が置いた鉢などでグリーン緩衝帯ができるなど、余裕を感じられる長屋の佇まいが生まれたということです。
土地は20坪ほど、建坪も30坪程度あり間口も広い良質なストックが現在も残り、あべのハルカスを始めとする高層ビルを同時に望めるエリアともなっています。

伴さんの設計事務所は職住一体となって地域に溶け込み、昭和町界隈で長屋の改修をメインとしてたくさんの仕事をしてきました。
その中でできた繋がりで地域の小商いを守り育てる運動のBUY LOCAL(バイローカル)も面白い活動です。
個人のお店が点在する地域なので、住民とのご近所界隈の出会いを大切にするという視点で、遠くからわざわざやってくる人より日常的に訪れる地域の人たちのためのものという考えに、そうかそれでいいんだよなという気持ちになりました。
というわけで、SNSは使わず回覧板や掲示板でマーケットイベントを告知するという、それでもたくさんの人で賑わうそうです。
地域の人がそこに住んでいることが自慢、と話してくれたことが嬉しいと伴さん。
今のように車で出かけて広い範囲で仕事をするのではなく、かつて大工さんは道具箱を担いで自転車に乗って近隣で仕事をしていたそうですが、そんなふうに地域に根ざして生活しながらこどもを育て、仲間と共に地域のために働く伴さんのスタイルを羨ましく思います。
(レポート:運営委員 浜田 綾)

すまいをトーク すまいをトーク すまいをトーク すまいをトーク すまいをトーク すまいをトーク すまいをトーク すまいをトーク すまいをトーク すまいをトーク すまいをトーク すまいをトーク
すまいをトークへメール