すまいをトーク〜すまい再発見!〜

最新情報

2024年度スケジュール発表
スケジュールページを更新いたしました。2024年度の日程表と各講座の詳細は下記PDFファイルでもご確認いただけます!

すまいをトーク2024年度パンフレット

次回講座のお知らせ
2024/5/18(土)
13:00-16:30
国宝・重要文化財の宝庫、中将姫ゆかりの「當麻寺」見学・参拝 〜當麻寺僧侶によるご案内と、重文書院でのお抹茶も〜
→詳細はこちら

<終了しました>
2024/4/7(日)
12:20-17:20
近江・大津に“芭蕉の足跡”を巡る!
→レポートをアップしました

すまいをトークって?
「すまいをトーク」はどなたでもご参加いただける住まいの勉強会です。受講生は随時募集中、単回参加も大歓迎です!
勉強会内容はスケジュールのページを、受講方法についてはお申し込みとお問い合わせのページをご覧ください。

マンスリーレポート

【第1回】2024年4月7日(日) 近江・大津に“芭蕉の足跡”を巡る!

今年度最初の例会は、春の穏やかな天候と満開の桜に迎えられてスタートしました。
JR石山駅前に集合、運営委員の牧彰さんによるガイドで芭蕉の足跡を巡ります。まずは芭蕉が晩年滞在した「幻住庵」へ。バスを降りて小高い山の階段を5分ほど上ると神社境内に幻住庵跡の石碑がありました。そこからすこし上がった場所に、平成3年に建てられたという茅葺の本格木造建築の「幻住庵」がありました。ボランティアガイドお二人による丁寧な説明で、芭蕉の当時の生活、心境や近江とのつながり等を理解することができました。

「幻住庵」を後にして、そこからは石山寺までの間、春の陽ざし浴びてのウオーキングです。上着を脱いで汗をふきふき丘を越えると、そこには豊かな水量を湛えた瀬田川が眼前に広がっていました。満開の桜並木と水面をすべる競技用ボートが「春の瀬田川」を目一杯アピールしているようでした。(自動販売機で購入したアイスキャンデーの美味しかったこと。) さて、ようやく「石山寺」に到着。随分昔に来たことがありましたが、境内の高低差、目を見張る巨岩群、美しい国宝の堂塔、淡いピンクに染まったミツバツツジの群落等に改めて感動しました。現在放映中のNHK大河ドラマにあやかって「大河ドラマ館」なる施設もできていました。小さな館内は人で一杯でしたが、動画や図説でドラマの内容が分かり易く解説してあり、ドラマを見ていても「藤原ナントカ」やきれいな女官が目まぐるしく代わる代わる登場して、誰が誰だか、関係性がどうなのかとか頭の悪い私にはついて行けないのですが、そんな人には理解の一助にはなると思いました。

「石山寺」を後に、京阪石山寺駅から電車に乗って「京阪膳所」で下車。5分ほど歩いて旧東海道を左に折れると程なく本日最後の見学場所「義仲寺」に到着です。ここも随分前に来たことがあるのですが、小さな無住のお寺で特段の印象も持つことがなかったのですが、ボランティアさんの詳しいご説明を聞いて、なんと由緒深いお寺であることかと反省しつつ納得いたしました。
先ずは、 「木曽義仲」の正真正銘本物のお墓があること。義仲の墓と言われるものは全国に多数あるそうですが、打ち取られた後の首は京都に、そして胴体がここに埋葬されているということです。先の大河ドラマで得た知識しかありませんが、青木崇演じる実直・素朴な義仲が、西田敏行扮する後鳥羽上皇や大泉洋扮する源頼朝に裏切られて悲劇的な最期を遂げたという話でしたが、愛すべき田舎武将義仲が本当にかわいそうでした。その義仲のお墓があることに感銘を受けました。次に芭蕉の墓があることです。芭蕉は生前、義仲をことに敬愛し「自分が死んだら義仲の墓の傍に埋めてくれ」と弟子たちに伝えており、実際、大坂で客死した数日後、義仲の墓のすぐそばに埋葬されたのです。三つ目は、巴御前のものと伝わる墓があることです。巴御前は、長年義仲と共に戦ってきた女武将と言われていますが、数々の戦を生き延びた後、義仲の墓所を守り続け、命尽きた後も義仲のそばで眠っているというのです。義の人(ドラマを見ただけで本当はどうか知りませんが)義仲、並びに彼を深く慕った芭蕉と巴御前に深い所縁があるお寺であるということを、今回恥ずかしながら初めて知った次第であります。

素晴らしいお天気と満開の桜に恵まれた楽しくも有意義な例会でした。案内の牧さんありがとうございました。 (報告:並平 文清)

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