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長屋暮らしに触れてみませんか?〜“暮らしびらき”イベント オープンナガヤ大阪について〜
→レポートをアップいたしました!

新聞で紹介されました!
2018年4月20日の読売新聞で、すまいをトークの活動が紹介されました!
▲画像をクリックすると大きく表示されます

新聞で紹介されました!
2016年10月16日の読売新聞で、すまいをトークの活動が紹介されました!
▲画像をクリックすると大きく表示されます

すまいをトークって?
「すまいをトーク」はどなたでもご参加いただける住まいの勉強会です。受講生は随時募集中、単回参加も大歓迎です!
勉強会内容はスケジュールのページを、受講方法についてはお申し込みとお問い合わせのページをご覧ください。

マンスリーレポート

◆ 第5回 長屋暮らしに触れてみませんか?
  〜“暮らしびらき”イベント オープンナガヤ大阪について〜

 今回は、「すまいをトーク」として初めて「学生さん(大学院生)」を講師に迎えて講義です。講義は、大部分を大阪市立大学大学院修士2年の福元 貴美子氏が担当され、一部を昨年10月例会(豊崎長屋)の講師を務めていただいた綱本 琴氏が担われました。
講義は、オープンナガヤ大阪に関連して以下のような内容で構成されていました。
1.オープンナガヤ大阪とは
2.長屋路地アートについて−オープンナガヤ大阪のはじまり
3.イベントの仕組み−運営形態について
(休 憩)
4.参加長屋の紹介−市大モデルの広がり
5.オープンナガヤ大阪の成果
6.今年度「第8回オープンナガヤ大阪2018」の見所

 大阪には、戦災を免れた地域に多くの長屋が現存しています。近代化のなかで失われた長屋もありますが、外観・内部の設えが良好なものが残されており、また現代のライフスタイルに合わせて改修された長屋などもあります。
福元氏のお話では、オープンナガヤ大阪は、大阪型近代長屋の保全活用を促進するためのオープンハウスイベントで、「暮らしびらき」というテーマを設け、普段は住宅、事務所や飲食店といった長屋を秋の2日間一斉公開するイベントです。建物とともに、長屋に暮らしている方々のナガヤライフも公開しています。豊崎長屋にお店がありました「さをり織り」が、各長屋に飾られそれが目印です。
 大阪市大と長屋所有者等で構成される実行委員会、大阪市大長屋研究会が主催で、7回目となった2017年度は43会場の参加と延約3,000人の来場者があり、この活動を通じて都市の賑わいづくりと大阪長屋の魅力発信・情報発信を行っているとのことです。

 次に綱本氏が話を引き継がれ、まず、豊崎長屋の再生をテーマに各分野の専門家が論じた書籍「いきている長屋」が、日本建築学会賞著作賞を受賞したことを話されました。
生活に根差した都市再生を目指したのが豊崎長屋の再生であり、長屋暮らしこそが、もっとも大阪らしい生活文化で、現代の住まいづくり、まちづくりにつながる歴史資産とのことです。長屋の住人さんの中に入り、伝統的な暮らしのことを学び、実際の環境を意識して様々なことを学び、住人と交流し、また「長屋だより」などを発行しながら、多くの皆さんが活躍して豊崎長屋の改修を進めたそうです。
豊崎長屋の路地で2007年、「長屋路地アート」を開催したことが、オープンナガヤ大阪の始まりとのこと。豊崎の実例を他の地域にも広げたいとの思いからオープンナガヤは始まったのです。

 ここで講師がまた福元氏に替わり、イベントの仕組みの話となりました。オープンナガヤ大阪の運営は、学生主体で企画・運営されているのが特徴です。
学生が、広報活動が重要ということでSNS等による情報発信や、広報物のイメージやプロモーションビデオの構成を考え、写真も学生が企画し、フライヤー、チラシそしてガイドマップも構成を含め学生が企画・作成している。2017年度は、学内では勉強会「ナガヤを学ぶ会」が通年開催され、長屋に関する理解を深め、来場者へのより適切な案内ができるようになることを目的に1回生〜大学院生までの学生スタッフが参加したとのことです。

 休憩後は、参加長屋の紹介です。「桃が池長屋」は、六軒長屋で食堂・植木屋さん・陶器店など1住戸ずつ雰囲気が異なっているとのこと。「カエルナガヤ」は、オーナーが写真家で写真展も開催されたそうです。大阪市大モデルナガヤとして2017年11月までに21軒もの長屋・町家の改修工事が行われた。テーマは、(1)暮らす場所としての長屋を再生すること、(2)伝統を尊重すること、(3)素材を吟味すること、(4)町との関係を考えること、です。これらの長屋・町家が公開されました。
豊崎長屋で改修された大阪市大モデルの特徴は、
・伝統的な土壁のある木造の長屋の特性を生かした耐震改修
・住まいとしての再生
また、豊崎長屋改修のデザインは、
(1) 古いものに新しいものをあてがう
(2) 減築により光と風を取り込む
(3) 寸法を引き継ぐ
(4) コンパクトな水回りとふかし壁
(5) 隠さない耐震補強
主要な大阪市大モデルナガヤとしては、
・豊崎長屋主屋
・豊崎長屋風東長屋(ロの字型耐震リブフレーム)
・須栄広長屋(第2期工事完成)
・嶋屋喜兵衛商店(今年度第2期工事が完成し、姿をお披露目する。)

 オープンナガヤ大阪の成果としては、参加者の増加、学びと交流の場の充実、オオサカナガヤの保全活用ネットワークの広がりが挙げられる。また、2016年度から「オープンナガヤスクール」を定期的に開催しており、少人数の予約制で「ナガヤ」×「福祉」、「ナガヤ」×「耐震」などのテーマでトークイベントと見学会等を開催しているとのこと。
「第8回オープンナガヤ大阪2018」は、11月10日と11日の2日間開催されます。
今年度は開催地域が、大阪市内だけではなく、東大阪市や柏原市にも拡大され13エリアでの開催となります。例会会場の「大阪市立住まい情報センター」4階でもガイドマップが配布されるとのことです。今日の講義を聞いて「第8回オープンナガヤ大阪2018」に足を運ばれる方も多くおられることと思います。(報告者:中村 忠夫)

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