「すまいをトーク」は木造住宅を中心に、住まいに関することを建築士を交えて学ぶ会です
次回講座のお知らせ
12/7(土)
13:00-17:00
摂津富田町の歴史散策
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<終了しました>
2024/11/16(土)
13:00-17:30
神戸・舞子公園の文化財建築と明石海峡大橋を訪ねて
→レポートアップしました!
2024年度スケジュール発表
スケジュールページを更新いたしました。2024年度の日程表と各講座の詳細は下記PDFファイルでもご確認いただけます!
すまいをトークって?
「すまいをトーク」はどなたでもご参加いただける住まいの勉強会です。受講生は随時募集中、単回参加も大歓迎です!
勉強会内容はスケジュールのページを、受講方法についてはお申し込みとお問い合わせのページをご覧ください。
【第8回】2024年11月16日(土)神戸・舞子公園の文化財建築と明石海峡大橋を訪ねて
午後からの見学会でしたが、小雨が降ったり止んだりのお天気でした。参加者を2班に分け、「垂水観光ボランティア」のガイドさん 4 名の案内で各建物を見学することになりました。
最初の見学建物である「移情閣」へ向かおうとしたところ、小雨が降っていました。「移情閣」は、明石海峡大橋のすぐ横に位置する国の重要文化財で「孫文記念館」です。大正初期に中国人実業家・呉錦堂が建てた別荘を移転復元した、八角三層の印象的な楼閣です。現存する日本最古の木骨コンクリートブロック造の建物です。館内では、復元工事でよみがえった英国製タイル、大正ロマン香る金唐紙が往時をしのばれます。天井の龍や鳳凰の彫刻が素晴らしかったです。館内には中国の革命家「孫文」の直筆の題詞が多く展示保存されていました。
次に向かったのは、「旧木下家住宅」です。神戸で海運業を営んでいた又野良助氏の私邸として昭和 16 年に竣工した数寄屋造近代和風住宅です。昭和 27 年に明石で鉄工所を営んでいた木下吉左衛門氏の所有となり、その後木下氏のご遺族から寄贈を受けた兵庫県の所有となりました。創建時の屋敷構えをほぼ完全に残す貴重な建物として国の登録有形文化財となっています。建物の細部は、数寄屋造りの流れを汲む多様な素材の組み合わせで、とても繊細に造られていました。特に、竹と桐がこの建物を表現する基本の材料として使用されていたことが印象に残っています。
3番目の見学建物は「旧武藤山治邸」です。鐘紡の社長を務めた武藤山治が明治 40 年に舞子に建てた木造2階建ての洋館です。円形バルコニーや下見板貼りの外壁が特徴的でした。武藤がなくなった後は、「鐘紡舞子倶楽部」として福利厚生施設として使用されていたとのことです。往時の姿が残されている貴重な建物だと思いました。
この後、明石海峡大橋の「橋の科学館」を見学しました。3Dメガネをかけてビデオを視聴したあと、館内の展示を見学しました。とてつもない規模のつり橋であることを実感した次第です。
最後に、「海上プロムナード」を渡り、「橋の科学館」での実感を改めて認識した次第です。
(レポート:運営委員 中村 忠夫)
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