すまいをトーク〜すまい再発見!〜

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新聞で紹介されました!
4月4日の読売新聞で、すまいをトークの活動が紹介されました!
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次回講座のお知らせ
2/8(木)18:30-20:30
伝統づくりの家と縄文農法の共通点

終了しました
1/11(木)18:30-20:30
住宅を支える地盤のことを知ろう! Part2
→レポートをアップいたしました!

新聞で紹介されました!
10月16日の読売新聞で、すまいをトークの活動が紹介されました!
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すまいをトークって?
「すまいをトーク」はどなたでもご参加いただける住まいの勉強会です。受講生は随時募集中、単回参加も大歓迎です!
勉強会内容はスケジュールのページを、受講方法についてはお申し込みとお問い合わせのページをご覧ください。

マンスリーレポート

◆ 第10回 住宅を支える地盤のことを知ろう! Part2

平成30年最初の講義です。1月11日の日本列島は 大寒波が襲い 凍て付く寒さの中で講義は始まりました。2015年度 第10回続編としまして 引き続き講師先生は 報国エンジニアリング(株)技術顧問(一般財団法人 災害科学研究所 研究員、大阪高等裁判所 専門委員)であられます 諏訪靖二先生にお願いしました。

前回講義より早2年の歳月が経ちました、その間 全国的には
 平成28年(2016年)4月14日と16日(Mj=7.3)熊本地震
 平成28年(2016年)10月21日(Mj=6.6)鳥取県中部地震
 平成28年(2016年)10月8日が起きた熊本県・阿蘇山爆発的噴火
 平成28年(2016年)06月19-21日 熊本・宮崎記録的大雨・土砂災害
 平成29年7月九州北部豪雨
 平成29年10月台風第21号

関西地方では記憶に新しい
 平成29年10月台風第21号 奈良県三郷町の住宅斜面崩落災害など、僅か2年の間だけでも記録的な災害が発生し、多くの被害が出て また多くの生命が奪われました。
講師は何れも発生した現地まで足を運び、現地調査を行い、また、現地では被災住民向けに無料相談会なども実施されてます。
講義のエピローグは 現地調査による 被害状況や原因・抱えている問題点などを写真を交えて詳しく解説くださいました。

(1)熊本地震に於いての特徴は 震度7を2回も受け、又 2度目の本震の被害が圧倒的に多く、家屋や擁壁などの被害がかなり発生しました。また斜面倒壊も多く診られ 活断層周辺にかなりの被害が集中した様です。
(2)生駒市三郷町の住宅斜面崩落災害から学んだ事は、
・眺めの良い宅地にはリスクがある
・盛り土地盤は避ける
・練石積みよう壁は切り土斜面の押さえに行うもので、盛り土の押さえには使うものではない。擁壁は出来る限りRC擁壁にする。またCB(コンクリートブロック)積みのよう壁は絶対に止めるべきである。
近鉄・三郷町などは復旧に関与しない.結局民民の協議となり既に宅地の造成・施工会社は現存しないので、こういう場合に備えて災害保険に加入しておくべきである。
地盤の成り立ちとしまして【※前回講義は 諏訪先生が此処の標題に入る前に終了時間となりました】 
・岩の生成〜風化過程で 岩盤→岩・礫→砂→シルト→粘土→コロイドと風化した土石が雨水・河川により運搬され堆積してできあがった地盤が、海面上昇や陸地の沈降などにより、その上にまた堆積した土の重さや化学反応等によって固化して岩になって行く過程を「固結過程」と専門的にはいいます。
・地形と地盤の種類は、山地・丘陵地(洪積層)・扇状地(砂礫層)・三角州(沖積層)と山側から海に向かって変わっていきます。

以下は 関西の主な地域の地形と地質の特徴・建築のとっての注意点などをまとめました。
(1)大阪平野の地盤
・上町台地を挟んで東西地盤の特性が異なっているが、東西とも軟弱地盤低 地が多く圧密沈下の可能性が高い。
・東大阪は湿地で土の荷重・建物の荷重で不同沈下の恐れがある
・丘陵地は一部地滑り地域を除けば良好な地盤である 但し、宅地造成地域は盛り土が多いので要注意
・東より西の方では液状化の危険性は大きい
・活断層が分布している地域がある
・軟弱地盤地域では交通振動が大
(2)神戸の地盤
・六甲山系の南に広がる市街地は扇状地で,土石流堆積物が多い
・大きな岩塊などの埋没など支持層と間違う事がある。
・同じ敷地内でも杭長が大きく異なることがある。
・活断層が多い
・地下水が豊富
・急傾斜地なので斜面安定・降雨時の安定が必要
・神戸層群泥岩には吸水拡張による地盤の浮き上がり・上昇が発生 
・大阪平野より良い地盤
・埋め立てた六甲アイランド・ポートアイランドなどは液状化現象の危険がある(既に阪神大震災で経験している)
・山が近いので土石流の恐れがある
・神戸市は震度5対応の対策しかしていなかった・・・・
(3)京都盆地の地盤
・中心部は扇状地で良好
・地下水が豊富→工事によるクレームが多い
・盆地周辺に丘陵地が分布し、良好な土地を提供できるが、宅地造成は盛り土 が多いので注意が必要
・地震が発生すれば木造等は倒壊するおそれがある活断層の存在
・小椋池周辺は元遊水地,南部の三川(宇治川・桂川・木津川)合流地は軟弱地盤が存在する等の特徴・リスクが各地で診られます。

※土地の選択時に於いて
・ 緩い砂地盤は液状化の危険性があるので避ける
・ 軟弱地盤の土地は地盤沈下のリスクを伴うので避ける
・ 丘陵地の盛り土は避け、出来る限り切り土地盤が望ましいが、堆積した軟岩の地は避けるべきである
・ 斜面の上下部は避ける
・ 見晴らしの良い土地は避ける
造成の予備知識として 
・盛り土の締め固めは適切な締め固め機械で行うこと!
・ブルドーザーや油圧ショベル(ユンボ)は締め固め機械では無い!
・ブルドーザーや油圧ショベルの地盤に対する接地圧は0.38〜0.54kgf/cm2程度であり、日本人男子(体重68.7s・足寸26cm)の人の足の接地圧は0.38 kgf/cm2であり,ほとんど変わらない!
(1)其処で,地盤の締め固める重機として最適なものは
 砂質土→振動ローラー
 粘性土→ダンピングローラー
 ※ブルドーザーは閉固め機械ではない!
(2)小型締固め機械としては
 プレートコンパクタ ・・・・・×
 ダンパ/ランマ   ・・・・・○
 前後進コンパクタ ・・・・・・○
 ハンドガイドローラ ・・・・・×
また、盛り土工事後は、雨水の浸透や地下水の上昇により水浸沈下が発生するので締固め後最低1年以上の放置期間が必要である。

総まとめ(宅地調査を対象に)
(1)地盤の経歴が解かっているか?
(2)過去の建築物の残骸が地下には残されていないか?
(3)宅地は盛り土地盤か切り土地盤か?
(4)5メートル以深の地盤は沖積層か洪積層か?
(5)指示力は充分でも沈下の可能性はないか?
(6)盛り土地盤の場合、使用材料土は現地発生土か良質の購入土か、締固め法は正しいか、締め固め度は充分か、浸水沈下の可能性はないか?
(7)地盤調査はどのよう方法で実施したか、SWS結果をどのように判断したのか、SWS以外の調査も実施したか?
(8)盛り土や埋め立て土は時間経過による強度増加は期待できない!
(9)地下水は現在どの位置にあり、将来どのように変化するのか?

皆さん!土地の購入時は 最低でもここに書かれた事の知識は得てからにしましょう!
既にお家を建ててお住まいの方は、どのような災害が起こる可能性がある地域・土地なのか?知識を得て、もしもの時は自分達家族の判断で 災害が発生する前に避難が出来る様にしておくことが大切だと思います。
また今回の講義で、インターネットで「今昔マップ」というサイトが存在し、自分の土地・住もうとする地域や土地のルーツの資料が年代別にで閲覧できる情報も教わりました!それらで土地の情報収集が可能ですので、フルに活用していきたいと思います。

諏訪先生から 一言 
「建築士の多くは 地盤の知識が無さすぎる!建築と地盤は一緒に考えなければならないので もっと知識を得て欲しい!」・・・・確かに耳の痛いお言葉です・・・・
本レポート著者より 
今回の講義は 地層・地質の学術的な分野は、講師が熱心に御講義してくださったにも拘わらず、レポート著者に於きましては まさに「犬に論語」「牛に経文」状態であり ここに詳しくレポートすることが不可能であること、お許しください。
(報告:梅田誠亮)

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