マンスリーレポート

■ 2013年度 第11回 間取り設計 〜プランニング(間取り)は暮らしを写し取る生活の鏡〜

2月の座学は<間取りの設計>について、「中尾克治建築設計室」中尾克治さんの話をお聞きしました。
中尾さんは師匠と言っていた3人の先生、先生方の教え、考え方など、大きな影響を受けて現在に至っているそうです。師匠の話の中で、「間取り係数」の話を聞きましたが、「間取り係数」の言葉は初めて聞く方が多かったのではないでしょうか。「間取り係数」とは、必要な部屋から住まいの必要広さを算出する考え方です。
また、過去の作品の間取り図面で分譲住宅の変形敷地に変形した間取り(失礼)の話など興味深くお話をお聞きしました。

分譲住宅は最大公約数で(住める可能性の人が多い間取り)で建てますが、中尾さんの設計ポリシーに基づき一般的間取り設計でなかったためなかなか売れなかった話、敷地の巾が狭く奥行のある敷地で計画したのは中庭を配置するなどの工夫が見受けられました。中庭を設けることで建物内の採光条件が良くなるなど「間取り計画」の話は皆さん参考になったと思います。
話上手な中尾さん、話がどんどん進んで作品紹介の時間が無くなり、作品紹介はダッシュでした。
作品を見ながら説明をしていただくとよく分かるのですが、残念でした…(沢山ご用意いただいたのに本当に残念)。
(報告:小峠 敏幸)